わたしは絵の具の蓋をしめることのできない子供でした。
そして、今も蓋をしめることはできず、色んなものを汚し続けています。

物は汚したくないし、服につく絵の具はストレスで、
袖についた絵の具が画面につくたび、ため息が出るのです。

それでも、わたしは蓋がしめれない。

けれど、その汚れがすごく大切に思える瞬間もあるのです。
勝手についてく色も、衝動で壊れた画面も、全て受け入れなけばわたしは生きれない気がするのです。

わたしは統合されていないこの感覚を、どうにか画面の中で成り立たせたいともがいています。

汚れが汚れでおわらないように、拾って光に変えれるように。

そしていつか、カテゴライズの外で生きれるようにわたしは絵を描き続けます。